中央大学図書館の金津さんが感想を寄せてくださいました。
| 【講演】「資料保存の取組み−コンサベーションとプリザベーション−」 【講師】安江明夫氏 (前国立国会図書館関西館館長、現国立国会図書館顧問) 【時間】15:00〜17:00 (感想) 1960年代に誕生した"資料保存の原則"が現在までどのような発展をとげたかという歴史的な流れから、最新の保存技術まで、資料保存全般にわたってお話をいただき大変参考となりました。 実際の資料への"修復措置"は最後の手段であり、資料保存とは本来、個々の資料の問題ではなく、蔵書をいかに利用できる形で保存しつづけるか、という図書館経営の根本的なテーマであることを強く感じました。 保存ニーズ・資料の図書館にとっての重要性を考えた上で必要な所に予算・技術・人員を割くべきというお話に残念ながら私どもの図書館では現在はこわれた資料を発見するたびに資料を修復している状態のため、保存政策の必要性を感じました。 マイクロ(TAC)フィルムの劣化問題についても触れていただき、マイクロフィルムでの酸性劣化の調査が行えること、劣化を防ぐものとして酸吸着剤があるということを教えていただき大変勉強になりました。 他にも全く知らなかった最新の保存技術をご紹介いただきました。資料保存技術が海外ではかなり機械化されているということは、保存修復技術まだまだ人手に頼るものであると考えていたため、新鮮な驚きとなりました。 今回の講演会では、参加した各々が抱える資料保存の問題解決への手がかりがあったことように思います。資料保存技術は情報メディアの変化にともないながら発展していくことになると思いますので、今後も定期的にこのような保存技術に関する研修会が開催され、資料保存の動向・新しい技術の情報を得られるよう望んでいます。 |