(学術研究フォーラム主催事業)
学術研究セミナー(第2回)
「独創性の源を探る」
(学術研究フォーラム主催事業)
3月26日(水)学術研究フォーラムは、第2回目となる学術研究セミナー「独 創性の源を探る」を学術総合センターに於いて開催した。 セミナーには、大学の研究者、 企業関係者など各界から約400人が参加した。 学術研究フォーラムの代表幹事である末松安晴から開会のあいさつとして、「こ の学術研究フォーラムは、2001年11月に開催された「我が国の学術研究の明 日を語る会」のメッセージの趣旨を体し,我が国の学術研究の振興に寄与すること を目的とし,昨年4月に設立され、これまで定期的に学術懇談会等の活動を続けて おり、今回セミナーは、昨年6月に引き続き2回目となるものである」との紹介が あり、講演が開始された。 はじめに、駒宮東京大学素粒子物理国際研究センター長から小柴名誉教授の経歴 と研究内容の紹介が行われた後、小柴名誉教授から、「ニュートリノ天文学の誕 生」と題して米国グループとの研究競争の状況、陽子崩壊を観測するカミオカンデ 実験装置の製作の当たり、少ない予算で観測精度を上げるため、検出器の製造メー カーである浜松ホトニクスの社長に「年長者の言うことは聞け」と迫ったこと、装 置が完成し、その1ヶ月後に「幸運にも」超新星爆発によるニュートリノを観測し たこと、「研究者として常に最高の研究成果を出すため常識にとらわれない柔軟な 発想(独創性)が重要である。」と述べるなど、時折、自分の結婚当時の写真を写 し、会場を沸かせ、ユーモアを交えた講演が行われた。
引き続き、西村島津製作所ライフサイエンス研究所長から田中フェローの経歴と 研究内容の紹介が行われた後、田中フェローから、専門とは違うタンパク質の質量 分析という畑違いの研究分野に飛び込み、数多くの失敗を繰り返しながらもこつこ つと実験をつづけたこと、分析試料に間違ってグリセリンを混ぜて計測したところ 思いがけず目的としていた高分子の測定ができるようになったこと、この研究成果 がノーベル化学賞受賞につながったこと、また、この発見をもとに世界のこの分野 に携わる多くの方々が努力され、質量分析計による蛋白質分析が実用化に至ったこ とを紹介された。講演の結びには「自分はエンジニアである。理論的に実証できな くても、世の中の役に立つのであればやってみよう。」小柴名誉教授と同じく「常 識にとらわれず、あきらめずに何でもやってみようという気持ちが重要です。」と、 これからの研究者・技術者への激励の言葉を述べられた。
お二人の退場時には会場から万雷の拍手が鳴り響き盛況のうちにセミナーが終了 した。
学術研究セミナー(第1回)
「大学の研究と社会・経済」
(学術研究フォーラム主催事業)
基 調 講 演:有 馬 朗 人 講演内容
パネルディスカッション: パネルディスカッション内容
出席者: 青 木 利 晴 (NTTデータ代表取締役社長)
池 端 雪 浦 (東京外国語大学長)
黒 川 清 (東海大学医学部長,日本学術会議副会長)
小 林 陽太郎 (富士ゼロックス株式会社代表取締役会長)
野 依 良 治 (名古屋大学物質科学国際研究センター長)
[司会]小 出 五 郎 (NHK解説委員)
(敬称略)
総合司会 末 松 安 晴 代表幹事(国立情報学研究所長)