日本家政学会生活経営学部会
  
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2010年生活経営学部会・家庭経済学部会 合同夏期セミナー

2010年 生活経営学部会夏期セミナー・総会 プログラム
<ご案内>
 下記の要領で、2010年生活経営学部会夏期セミナー・総会を開催いたします。また、本年は創立40周年を記念してパーティを開催致します。セミナー・スタディツアー・パーティは、会員外の方にも公開します。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

<テーマ>
生活をつなげる   生活がつながる−生活者社会への扉を開く−

<日 程・場所>
  8月25日(水)(午後)横浜国立大学 大学会館 4F会館ホ−ル

    26日(木)(午前)スタディツアーA・B 横浜JR根岸駅  スタート
              スタディツアーC   横浜JR石川町駅 スタート

         (午後)K2インターナショナル根岸セミナールーム

参加費:8月25日、受付にてお支払いください。

セミナー参加費        :会員 3,000円、非会員 4,000円、学生 1,000円
スタディツアー参加費     :2,000円(会員、非会員、学生共)

40周年祝賀パーティ参加費:5,000円(会員、非会員、学生共)

申し込み:セミナー、スタディツアー、パーティの参加は、同封のハガキで7月15日までにお申し込みください。スタディツアーのみの申し込みはできません。定員に達しないツアーは8月25日に申し込みができます。

<夏期セミナー開催の趣旨>
 生活が不安定な若者やニート・フリーターへの就労支援、一人暮らし高齢者の生活維持のためのケア、外国人へのサポート等々、現代社会においては従来型の生活支援の方法では対応できない生活課題が急増している。これらの課題への対応は、生命を尊重し、トータルな生活に対する理解と深い配慮のもとで生活を回復し蘇らせることによってはじめて可能となる。
 このような社会的ニーズの増大は、公共的領域に対する生活経営の適用の必要性を喚起している。すなわち、個人や家族を超えたより社会的次元で課題に取り組み、もともと生活が大事にしてきたものを再認識し、それを公共的領域に広げて新たな公共性をつくることに力を発揮する生活経営力が求められている。そこでは、近代主義によって細分化されてきたもの(政策)が融合し、市民・NPO・行政それぞれの強みを活かした協働、新しい生活ガバナンスによるつながりの再構築が行われるはずである。
 今回のセミナーでは、横浜市のインナーシティを事例として取り上げ、一定の空間的広がり、社会関係をもつ場において、行政、市民、NPO等が生活困難を乗り越えて生活を回復させるためにどのように動いているのか、分断された生活をつなぐために、どのような政策が展開されたのか、協働のためのしくみのダイナミズムがいかにつくられ、協働ができない部分はどこか等についてトータルに把握する。そこから、生活者の価値を生活の領域からひろげて公共的領域にも浸透させ、生活の自律性や安定性を高める新しい生活経営を提案する。

<プロフィール>
中川久美子氏(なかがわ くみこ)
横浜市都市経営局政策課政策支援センター主任調査員。1972年横浜市入庁以来、市民意識調査
等政策の基礎調査の企画・実施や「横浜市民生活白書」、「調査季報」の編集・発行に一貫して
携わる。専門は、家族政策・大都市コミュニティ政策・市民協働に関する自治体政策。

金森京子氏(かなもり きょうこ)
20年にわたって不登校・ひきこもり・ニート・家庭内暴力など、社会に馴染みにくい若者達の自立を支援し、共に生きる場を作る活動をしている。若者の就労支援事業を展開し、合宿型若者自立プログラムY−MACなどを実施。

岡部友彦氏(おかべ ともひこ)

コトラボ合同会社代表 東京大学大学院建築学修了。横浜市寿町を拠点に”モノ”ではなく、”コト”から取り組むスタンスで地域再生を行う。簡易宿泊所を旅行者のための安宿に変貌させる事業、ヨコハマホステルヴィレッジなどを行う。
2010年 創造性が都市を変える 共著 学芸出版社

<スケジュール>
8月25日(水) 第1日目  横浜国立大学 大学会館 4F会館ホ−ル 
11:30〜13:00

13:00〜14:30









14:30〜14:45


14:45〜15:00

15:10〜15:10

15:10〜16:40



16;40〜16:55

17:00〜17:45

18:00〜
   生活経営学部会役員会

自由論題報告
 「障害のある学齢期の子どもと主養育者の生活時間の相互関連」
  遠藤理恵、平田道憲

 「生活保護率に関する要因分析」
  関根美貴

 「格差社会に生きる若者の自立支援 ―学校教育における取り組みー」
  坪内恭子、中山節子、藤田昌子

研究会報告 「生活経営と家庭科」研究会


休憩

趣旨説明

基調講演
「横浜市における少子・高齢社会の光と影 ―地域から築く新しい公共への道」
 中川久美子(横浜市都市経営局政策課政策支援センター主任調査員)

スタディツアー説明

生活経営学部会総会

40周年祝賀パーティ
8月26日(木) 第2日目 
9:30〜12:30









13:00〜15:00







15:15〜16:30
スタディツアー A・B・C
 スタディツアーA    横浜JR根岸駅 スタート
  若者の就労支援事業を行なう階2インターナショナルの事業を知る

 スタディツアーB    横浜JR根岸駅 スタート
  横浜根岸を中心に積極的に展開されている若者自立支援の実態を知る

 スタディツアーC   横浜JR石川町駅(中華街側) スタート
  簡易宿泊所が並ぶ寿町での街づくりと総合的生活支援について知る

共通論題報告 K2インターナショナル根岸セミナールーム
 (1)新しい共助のしくみ・しかけ作り K2が目指すユーストータルサポートとは
   金森京子(K2インターナショナル代表)

 (2)コトづくりからのまちづくり   岡部友彦(コトラボ合同会社代表)

 (3)読み解き            宮本みち子(放送大学教授)

  総括討論


<アクセス>
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2009年生活経営学部会・家庭経済学部会 合同夏期セミナー
<テーマ>
雇用不安と所得低下のなかの生活基盤の形成
-総合的視野から育児・教育期の生活を分析する-

<日 程> 2009年8月25日(火)〔午後〕・26日(水)〔終日〕

<場 所> 東京家政学院大学 千代田三番町キャンパス (〒102-8341 東京都千代田区三番町22番地)

<参加費> 会員 3,000円、非会員 4,000円、学生 1,000円 (当日、受付でお支払いください。)

<夏期セミナー開催の趣旨>
 1980年代に確立した生活モデルは、世帯主の安定した雇用と所得上昇の見込み、社会保障制度への信頼を前提条件としていた。そこでは「よりよい」生活の実現を信じ、長期生活設計を立て、計画的に生活するライフスタイルが広く普及した。 しかし、今日では、ドラスティックな経済社会変動と経済不況のなかで、いわゆる「中流層」においても、一定の生活水準を維持することが困難となり、持ち家の取得、子どもの教育、資産形成、老後の準備など、将来に対しての不安が広がっている。「中流層」としての生活モデルを満たせない世帯が増加していると同時に、年収200万円に満たない貧困世帯も増加している。 本セミナーでは、今日の経済変動の中で、どのような家庭で従来の生活モデルが崩れつつあるのかを問題とする。その際とくに、生計を維持することと子どもの教育との狭間で葛藤する子育て期の家庭に着目する。このライフステージにある家庭は、稼ぎ手である親の雇用不安・長時間労働、所得の低迷のなかでの教育費の上昇や負債の増加など、多くの生活課題を抱えている。そうした現実に焦点を当て、子育て期の親世代が直面している生活困難の実態を総合的に分析し、新しく形成すべき生活基盤のあり様を検討し、そのプロセスを探る。

<日 程>
8月25日(火)
11:30〜13:00    生活経営学部会新旧役員会
13:00〜 受付
13:25〜13:30 開会挨拶   生活経営学部会長 大竹美登利(東京学芸大学)
13:30〜15:30
自由論題報告

  @「高校生の経済的自立志向−お金の使い方と親子関係に着目して−」
  葛西志保子(東京学芸大学大学院(院生))

  A「住居喪失不安定就労者への居住の権利保障支援における主体形成」
   三沢徳枝(創造学園大学ソーシャルワーク学部)

  B「さまざまな生活協同組織にみる
    生活経営の組織化 ―ネットワーキングの可能性(仮)」
   島崎東子(旭川大学保健福祉学部)

  C「韓国の新たなガバナンスが構築する家族支援システム」                  李秀眞(日本学術振興会外国人特別研究員)、李基栄(ソウル大学)
15:30〜15:40 休憩
15:40〜16:40 生活経営学部会総会
17:00〜 家庭経済学部会役員会

8月26日(水)
9:20〜 受付
9:30〜10:00 家庭経済学部会総会
10:00〜10:10  趣旨説明 家庭経済学部会長 宮本みち子(放送大学)
10:10〜12:00 基調講演 雇用不安定社会の階層と格差  白波瀬佐和子(東京大学)
12:00〜13:00 休憩
13:00〜14:00 特別報告 高校中退にみる家庭の貧困化の実態  青砥恭(関東学院大学(非))
14:00〜15:30
共通論題報告

 雇用不安、所得低下期における家計の現状
  色川卓男(静岡大学)

 格差社会における勤労者世帯と学校教育期の子どもの生活時間
  中山節子(千葉大学)

  生活をめぐる意識の現在
   久木元真吾((財)家計経済研究所)
15:30〜15:45 休憩
15:45〜17:00 総括討論   司会 上村協子(東京家政学院大学)   久保桂子(千葉大学)
17:30〜 二部会合同役員会(常任委員会)


東京家政学院 千代田三番町キャンパスへのアクセス
    

2008年生活経営学部会夏期セミナー予告

◆ テーマ ◆

混迷する暮らしと生活経営の新しい戦略 ―「生活の社会化」を問い直す―

◆ 日程 ◆ 

2008年8月20日(水)・21日(木)

2008年8月20日(水)

10:10〜12:30 生活経営学部会・家庭経済学部会合同ミニシンポジウム
12:40〜13:40 新旧役員会
13:50〜15:30 セミナー自由論題 
15:30〜16:30 総会
16:40〜18:00 研究会「生活経営と家庭科研究会」

2008年8月21日(木)

10:00〜10:10 趣旨説明
10:10〜12:00 基調講演「生活経営学視点が「生活の社会化」の新たな地平を拓く」 伊藤セツ(昭和女子大学)
12:00〜13:00 若手の会
13:00〜14:00 「瀬崎まちづくり市民会議の取り組み〜住民の「できること」のネットワーク化〜」 加藤さきえ氏(瀬崎まちづくり市民会議コミュニティ事業部長・
瀬崎コミュニティセ ンター館長)
<読み解き 堀越栄子(日本女子大学)>
14:00〜15:00 「地域再生と若年就農者の意識変革〜多古の農業を守るのはおれたちだ」          雨宮正子氏(いのちをはぐくむ学校給食全国研究会代表) 
<読み解き 姉歯 暁(駒澤大学)>
15:10〜17:00 総括討論

◆ 会場 ◆

日本女子大学 百年館低層棟505教室・504会議室


◆ 参加費 ◆  当日、受付でお支払いください
会員 3,000円、 非会員 4,000円、 学生会員 1,000円


◆ 趣旨 ◆

生活経営学部会では、近年の社会変化とそれによって生じている生活課題を「社会的排除」「格差社会」というキーワードのもとに把握し、現代の生活経営の課題を検討してきた。グローバル化する社会、経済・雇用情勢の悪化等は相互に絡み合いながら生活の様々な局面に影響を及ぼし、その結果、社会的に排除される人は増加しており、社会的に包摂していく有効な道筋を模索する状態が続いている。経済・雇用・福祉・結婚と家族など、生活を秩序づけてきた社会構造が大きく変化するなかで、これまでの社会構造を前提とした生活の枠組み・社会保障・福祉の仕組みはもはや機能しえないことは明らかになっている。
このように生活を覆う複合的な困難性が人々の暮らしを混迷させている今日、この局面を脱し、新しい時代に向き合うには、これまでの延長線上にはない新しいビジョンのもとに、生活経営という立場でも新たな戦略を探る必要がある。これまでの社会的な制度・仕組みが基本枠組みとして想定してきたような「資源のある人が資源の困窮している人を助ける」という一方向の関係性では、社会的包摂アプローチは有効に機能し得ない。そこで、これまでの生活経営学が蓄積してきた「生活の社会化」論をふまえて、「多様な関係性のなかで」「限られた資源を活用しつつ」「足りないものを補い合い」「生活行為が自分のためだけでなく社会資源を形成し生活環境を豊かにする」ことによってつくられる生活システムの可能性に着目してみたい。今回のセミナーでは、まず基調講演で、これまで生活経営学が積み重ねてきた「生活の社会化」論の蓄積と課題を整理し、次に、生活を営む主体の自主性が尊重されながら、しかも、その営み自体が生活を取り巻く包括的な基盤をつくり社会資源の形成に寄与するような地域の先進事例を、その中心的な実践者から紹介していただき、さらに会員が、生活経営の仕組みやその先進性という視点からその事例を読み解き、新たな生活経営の戦略を提言する。


◆ 夏期セミナー自由論題報告者の募集について  ◆

報告時間:1人30分(報告20分、質疑10分)
申し込期限 : 2008年5月31日(土)
申し込み先 : 生活経営学部会事務局 (FAX 042-329-7442)
A4版用紙に,(1)報告者名,(2)所属,(3)連絡先(住所・TEL・FAX・E-mail),(4)題目,
(5)要旨 (600字以内)を明記して, FAX送信してください。
応募者の中から常任委員会で採択を決め、後日連絡いたします。



2007年夏期セミナー


◆ テーマ ◆

格差社会の生活経営   −崩れる勤労者世帯の「標準モデル」−


◆ 日程 ◆ 

2007年8月21日(火)

18:30〜20:30 新旧役員会


2007年8月22日(水)

9:00 〜 9:30 受付
9:30 〜10:20 総会
10:20〜10:25 開会挨拶 生活経営学部会長 御船美智子(お茶の水女子大学)
10:25〜10:30 趣旨説明                森 ます美(昭和女子大学)
10:30〜12:00 基調講演  「社会政策の新しい動向と日本の"姿"」  埋橋孝文(同志社大学教授)
12:00〜13:00 昼休み 若手の会
13:00〜13:30 報告@勤労者世帯の家計格差       重川純子(埼玉大学)
13:30〜14:00 報告A生活時間からみた低所得・貧困―もうひとつの見えない「格差」      石田好江(愛知淑徳大学) 
14:00〜14:30 報告B福利厚生の現状と家計―「格差」の視点から      西久保浩二(山梨大学)  
14:30〜14:40 休憩
14:40〜16:10 総括討論          司会 森 ます美、大竹美登利
16:20〜17:40 自由論題報告
@ 高校家庭科におけるシティズンシップ教育−学習内容とその学習効果
              ○大本久美子(同志社女子大学・非)
                守野美佐子(京都女子大学・非)
                村上昌子(大阪府立長野高等学校)
A 生活時間調査からみるタイ農村部における夫妻のライフスタイル
              ○志水美智子(東大和市立第八小学校)
                大竹美登利(東京学芸大学)
B 聴覚障害者の生活自立と生活ニーズ−WHOの国際生活機能分類(ICF)に即して
                吉田仁美(昭和女子大学大学院・院生)
C 高齢者層における生活時間のコーホート分析―NHK『国民生活時間調査』を手掛かりに
                佐藤裕紀子 (東京福祉大学)
17:40〜17:45 閉会の辞


◆ 会場 ◆

お茶の水女子大学 大学本館306 (東京都文京区大塚2−1−1)


◆ 趣旨 ◆

景気回復による企業業績の好転にもかかわらず、その恩恵は少数の人々にとどまり、社会が多くの低所得層と一部の富裕層に分かれる「格差社会」の到来は、すでに自明のものとして捉えられつつある。
2005年、2006年夏期セミナーでは「社会的排除」をキーワードに、諸階層や地域の生活困難と経済的排除について議論を深め、そのなかで「社会的排除」の実相は今日的な貧困に他ならないことを明らかにしてきた。
ワーキング・プアに象徴される勤労者層の貧困の広がりは、雇用の非正規化や正規・非正規を問わない賃金水準の下落と相まって、従来の正規就業によってすら生活保護水準さえも保障されない社会構造を生み出している。すなわち、世帯主の就業と企業福祉に依存して家計を支える高度成長期型の勤労者世帯の「標準モデル」は、今や、大きく変容しつつある。
この結果は、夫に加え妻のみならず高校生・大学生の娘・息子までが就業する多就業の常態化、低い時給をカバーする長時間労働の蔓延、シングルマザーに代表されるダブル・ジョバー、トリプル・ジョバーの増大など、生活の維持に迫られて、従来の労働と生活の様式が転換を余儀なくされている。
2007年夏期セミナーでは、「格差社会」における勤労者世帯の生活実態に着目し、そこに現れた貧困化の実相を、家計・所得・消費、生活時間・就業時間、家族関係・地縁関係の崩壊など多面的な視角から明らかにする。これらの分析のうえに、生活経営学の視点から、生活経営資源の過度の偏在を是正する格差縮小策と、勤労者世帯における低所得・貧困層の生活を保障する包括的な政策体系をいかに構築すべきかを提案したい。



2006年夏期セミナー

2006年の生活経営学部会セミナーは、下記の日程の通り、8月22日の1日だけになりました。ご了承ください。


◆ テーマ ◆

現代日本の地域にみる「社会的排除」―生活経営からの「社会的包摂」政策へのアプローチ―


◆ 日程 ◆  2006年8月22日(火)

9:30〜10:20 総会
10:20〜10:30 開会 趣旨説明
10:30〜12:00 基調講演 宮本太郎氏(北海道大学公共政策大学院教授)
         「EU諸国における社会的包摂政策の展開と日本への示唆」(仮)
12:00〜13:00 若手の会
13:00〜13:30 @大都市東京にみるワーキング・プア−その労働と生活− 森ます美(昭和女子大学)
13:30〜14:00 A沖縄県における多重債務問題と社会的排除       花城梨枝子(琉球大学)
14:00〜14:30 B阪神・淡路大震災による生活変化―各種統計調査結果から  永藤清子(甲子園短期大学)
14:30〜15:00 C公共サービス・大学機関による地域家族サポートの日米比較−日本における展望−
山下いづみ(ファミリー・ライフ・エジュケーター)
15:10〜16:40 総合討論
16:45〜17:45 自由論題報告


◆ 会場 ◆

東京家政学院大学 三番町キャンパス(東京都千代田区三番町22番地)


◆ 趣旨 ◆

2006年は「貧困撲滅のための国連の10年」の最終年である。1990年代以降のグローバル化の進展と不況の長期化、さらに政府による新自由主義的な「構造改革」路線が強行されるなかで、日本でも「社会的排除」の現象が確認されている。2005年夏期セミナーでは、近年、貧困の包括的な概念として注目される「社会的排除」を取り上げ、日本における社会的排除の概念およびその現象の一端に迫ることができた。
社会・経済のグローバリゼーションがもたらした「二極化社会」を背景とする「社会的排除」の現象は、
長期失業、仕事の不安定、低所得などによる経済的貧困にとどまらず、劣悪な住居、心身の疾病、ホームレス、家族やコミュニティの解体、環境的退廃、低い教育水準・低技術、政治的権利の欠落、社会的文化的諸活動への基本的権利の剥奪など、諸問題の複合としてとらえられている。
これらの「社会的排除」の現象は日本の各地域にも多様な形で生じている。
そこで、今回のセミナーでは、現代日本の地域に焦点を当て、雇用・労働、所得・家計、福祉・教育の諸問題に関して、生活経営の視点から「社会的排除」の実情を把握するとともに、その対概念である「社会的包摂」政策へのアプローチも試みる。



2005年夏期セミナー

◆ テーマ ◆


「社会的排除」と生活経営の課題


◆ 日程 ◆

2005年8月23日(火)〜24日(水)


◆ 場所 ◆

日本女子大学目白キャンパス
〒112−8681  東京都文京区目白台2−8−1
www.jwu.ac.jp/


◆ スケジュール ◆
(題目は全て仮題です)

8月23日  9:30〜10:10 部会長挨拶 趣旨説明
       10:15〜11:55 基調講演1「『社会的排除』とは何か」 岩田正美(日本女子大学)
       12:00〜13:00 若手の会
       13:00〜14:00 基調講演2「ニート、『社会的排除』と若年無業」
                                 長須正明 (東京聖栄大学)
       14:10〜14:40 報告@高齢者問題  八巻睦子(お茶の水女大学・院/綜合警備保障)
       14:40〜15:10 報告A多重債務問題  宮坂順子(昭和女子大学・院)
       15:10〜15:40 報告Bひとり親世帯  貴志倫子(くらしき作陽大学)
       15:50〜17:00 総合討論

8月24日  9:30〜10:30 総会
       10:30〜12:00 自由論題報告


◆ 趣旨 ◆

 国連は,1996年の「貧困撲滅のための国際年」を引き継ぐ形で,「貧困撲滅のための国連の10年」(1997年から2006年)に取り組んでいる。「貧困の撲滅は人類に課せられた倫理的,社会的,経済的義務である」をテーマとしている。国連の掲げる主たる目標は絶対的貧困の撲滅ではあるが,人権の擁護等その理念はグローバルなものである。
 1993年に欧州委員会から公表された「ヨーロッパ社会政策グリーンペーパー:EUの選択」によれば,貧困問題は,社会的排除という構造的な問題として注目されている。「単に社会の上層と下層の不均等にあるのではなく,社会の中にいるべき場所のある者と社会からのけものにされてしまった者との間にある」問題としてとらえ,その過程を重視する。「単なる不平等ではなく,分断された社会という危険を示唆」していると,広い概念でとらえている。
 日本でも2000年の「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」(厚生省社会・援護局)のなかで,社会的排除という言葉を使っているが,心身の障害・不安や社会的孤立や孤独といった問題と重複・複合化してとらえている。
社会的排除は,社会生活を営むうえで不可欠な所得,労働,教育,住宅,医療,サービス等への機会や役割を奪い,貧富の差をますます拡大している。
そこで,2005年度夏期セミナーでは,日本の今日的な貧困の問題として社会的排除を取り上げることにする。まず,日本における社会的排除の概念を明らかにする。そのうえで社会的排除の実態を,ニート,ホームレスなどの現象面からとらえるとともに,生活経営における課題の検討を行いたい。
「貧困撲滅のための国連の10年」の最終年である2006年には,それを踏まえた解決策の検討を行う予定である。
国際的な動向を視野に入れて議論を深めたい。部会員の積極的な参加を期待する。



2004年夏季セミナー

◆ テーマ ◆

多様化社会の生活の組織化と生活支援−家族と社会を統合する新しい世代間関係

(Study Tour and Discussion on the Cooperative and Interdependent Family and Community -- In honor of the 10th Anniversary of IYF)


◆ 趣旨 ◆

経済、雇用、福祉、結婚と家族など、生活を秩序づけてきた社会構造が大きく変化する中で、生活経営の新たな方向を探る必要が高まっている。従来、人々を規定してきた年齢、性別、地域、職業などによるライフスタイルの相違が消滅したわけではないが、近年の生活経営の目標と方法の著しい多様化は、社会にとっても個人にとっても、生活の向上と生活の質についての尺度と評価を困難にしている。
一般的にはエイジフリーやジェンダーの縛りからの解放が志向され、地域や職業が生活の在り方を規定する力が薄れつつあるなかで、地域社会で子ども、若者、高齢者はそれぞれ孤立し、生活の自己責任が強調され、生活者の不安と困惑は高まっている。
 これらの問題を克服し、新しい生活の安定と生活者の生活力の増強のために、世代間交流を軸とする新たな生活支援の組織作りが求められている。我が国でも、孤立し、断絶した世代間を、意識的に交流させ、生活場面で支援し合える仕組みを作る取り組みが始まっている。欧米先進国では1980年代から地域福祉の仕組みづくりの中で、新しい個人と社会の生活システムの形成が試行されてきている。一方、アジアなどでの発展途上国では、従来からの地域共同体を土台にし、かつ時代に合わせてコミュニティーワークが広がっている。
新しい生活の組織化のなかでも、今回は特に世代間交流に焦点を当て、それぞれのレベルの世代間交流がもたらす生活支援体制の評価点と問題点を明らかにし、21世紀の新しい世代間交流のあり方、及び生活支援の仕組みづくりを追求するのが、本シンポジウムの課題である。
 本シンポジウムでは、単に報告および討論に留まらず、世代間交流を行っている施設を3ケ所ほど見学することを取り入れ、理念や分析と実態を会わせたところから、新たな課題を追求する。


◆ 場所 ◆

国立代々木オリンピック記念青少年総合センター
(National Olympics Memorial youth Center)
〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3番1号 www.//nyc.go.jp


◆ 日程(概要) ◆

8月8日(日)
基調講演1 一番ヶ瀬康子(長寿社会文化協会会長・長崎純心大学教授)
基調講演2  ゲルトルート・ピヒラー(Gertraud Pichler:IFHE会長)
基調講演3  イ・キヨン(李基栄:ソウル大学教授)

8月9日(月)
スタディツアー(参加者は、いずれか1カ所を訪問)およびその報告(ワークショップ)
@日暮里コミュニティ
A世田谷区深沢住宅
B地域世代間交流の事例

8月10日(火)
国内外からの自由報告
セミナーのまとめ


◆ 使用言語 ◆

日本語および英語(同時通訳予定)


◆ 参加費 ◆
1万円(海外からの参加者は無料)


※国内からの参加者で宿泊が必要な方は、各自で手配をお願いします。

※国際セミナー開催に当たって、会員の皆様からの寄付をお願いする予定です。
 2004年4月に改めて詳細をお知らせいたします。

※8月10日の自由報告の時間に報告していただく報告者および自由論題を募集しています。
2004年3月31日までに生活経営学部会事務局まで下記の内容をお届けください。

 *報告者氏名、会員の種別、所属、連絡先住所・電話番号
 *報告テーマ(英文)
 *要旨(英文500ワード程度)


問い合わせ: 生活経営学国際セミナー実行委員長 大竹美登利
                        e-mail: otake@u-gakugei.ac.jp
2002年夏季セミナー

共通テーマ「30代、40代の生活経営 −新しい共同をデザインする世代の可能性」

場所:日本女子大学

日時:2002年8月27日(火)〜28日(水)