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地球楕円体と3次元直交座標系を考える.図6において,極軸(z軸)を通る面を子午面,楕円体と子午面との交線を子午線という.とくに,英国グリニッジ天文台を通る子午線をグリニッジ子午線という.ある点を通る子午面がグリニッジ子午面となす角が経度である.東回りに東経を,西回りに西経を計る.また,子午線と直交する大円を卯酉線(ぼうゆうせん)と呼ぶ.子午線,卯酉線の名前は,十二支で方向を表したとき,子(北),卯(東),午(南),酉(西)の方向の呼び名に由来する.
赤道半径a ,極半径b の回転楕円体は,
 | (1-1) |
で表される(図7).楕円体上に点P(x ,y ,z )をとり,中心Oからの距離をr ,OPが赤道面となす角をφ ,経度をλ とすると,
 | (1-2) |
の関係がある.φ を地心緯度と呼ぶ.一方,点Pにおいて楕円体に立てた垂線が極軸と交わる点をQとし,QPの長さをN ,QPが赤道面となす角をψ とすると,
 | (1-3) |
となる.ψ を測地緯度(地理緯度)と呼ぶ.φ とψ の間には,
 | (1-4) |
の関係がある.さらに,
 | (1-5) |
となる.e (= (a 2-b 2)1/2/a )は離心率である.
もし,点Pが楕円体上でなく,高さ(楕円体高)H の位置にある場合は,
 | (1-6) |
となる.(x ,y ,z )が既知のとき,λ はtanλ =y /x によって求めることができるが,ψ とH を求める問題は単純ではない.一般に,ある初期値に対する補正量を求め,補正された初期値を使った反復計算により,さらに近似を高めていく手法が用いられる.
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図6. 子午線,経度,卯酉線.
図7. 測地緯度(地理緯度)と地心緯度.
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