jpsj.sty の使い方 (ver.1.0)                         1997年7月1日  サンプル文書 injpsj.tex を参照しながら、説明を読まれたい。 1.スタイル \documentstyle{jpsj} の標準では、本論文、Letters 用のスタイルとなり、片段棒組で出力される。 Short Notes、Comments のときは、スタイルファイルとして short を指定する。 すなわち、 \documentstyle[short]{jpsj} とする。preprint 体の出力は、preprint を指定する。すなわち、 \documentstyle[preprint]{jpsj} により得られる。  編集部に投稿する際には、この preprint 体の印刷出力を提出するが、 著者は棒組の標準出力により式のはみ出し等の不都合がないことを確認する 必要がある。10.で説明する2段組出力を用いて確認するとよい。 Letters については投稿時に、その他については論文掲載決定時に フロッピーディスクの提出を求められる。投稿形式については変更する場合が あるので注意されたい。 2.タイトル部分  表題、著者、研究機関、受理月日、要旨、キーワードをそれぞれ、 \title{...} \author{...} \inst{...} \recdate{...} \abst{...} \kword{...} のように表わす。なお、受理月日については、編集部で記入するが、著者は、 \recdate{\today} として原稿を作成すると便利である。著者の姓は、Taro {\sc Butsuri} のように、\sc (small capital) のフォントを用いることに注意されたい。 複数の著者の研究機関が異なるときは、数字の上付き添字により区別する。  次に \begin{document} \sloppy \maketitle として、その後に本文を続ける。  キーワードに用いているフォントを扱えない LaTeX システムを用いる場合 には、 ! Font \\psf\@viiipt=cmss8 not loadable: Metric (TFM) file not found. のようなメッセージが出て、LaTeX がコンパイルエラーで止まる。この場合 には、原稿の初めに \def\sf{\rm} と定義しておくとよい。但し、編集部に提出する前にこの部分を取り去ること。 3.ランニングヘッド  ランニングヘッド用の表題、著者名を指定する場合には、 \def\runtitle{...} \def\runauthor{...} とすればよい。 4.式  式番号は、デフォルトでは、 (1), (2), ... というように、通しで付けら れる。section 分けをしない論文ではこれでよいが、section 分けをする場合 には、(1.1), (1.2), ... , (2.1), (2.2), ... というように section 番号 付きの式番号を付けるのが、Journal の標準である。その場合には、スタイル ファイルオプションとして [seqeq] を追加する。具体的には、 \documentstyle[seceq]{jpsj} とする。  式番号の枝番を使いたいときは、subequations, subeqnarry 環境を用いること ができる。jpsj.sty では、フリーウェアのスタイルファイル subeqn.sty と subeqnarray.sty を利用している。実際の使用例は次の通りである。 \begin{subequations} \begin{equation} \alpha + 2\beta + \gamma = 2 \end{equation} \begin{equation} \gamma = \nu (2 - \eta) \end{equation} \end{subequations}  長い式も eqnarray を用いて、できる限り片段組で組むようにするのが 望ましいが、式を両段幅で表わすこともできる。その際は、full 環境を を用いる。 \begin{full} \begin{equation} H = - t_1 \sum_{n.n., \sigma} ( c_{i,\sigma}^{\dagger} c_{j,\sigma} + h.c.) - t_2 \sum_{n.n.n., \sigma} ( c_{i,\sigma}^{\dagger} c_{j,\sigma} + h.c.) + U \sum_{i} n_{i\downarrow}n_{i\uparrow} \end{equation} \end{full} full 環境への切り替えは、\fulltext コマンドを用いてもよい。片段組に 戻す際には、\halftext を用いる。 \fulltext \begin{equation} H = - t_1 \sum_{n.n., \sigma} ( c_{i,\sigma}^{\dagger} c_{j,\sigma} + h.c.) - t_2 \sum_{n.n.n., \sigma} ( c_{i,\sigma}^{\dagger} c_{j,\sigma} + h.c.) + U \sum_{i} n_{i\downarrow}n_{i\uparrow} \end{equation} \halftext なお、full 環境の使用は、式だけには限らない。長い式が続くとき、その間 の本文を full 環境のままにすることも可能である。  分数の表記には、\over (LaTeX の標準コマンドではない)ではなく、 \frac を用いることを薦める。連分数のよう複雑な分数式を表わすとき、 \dfrac を用いると、分数式の中でも同じ大きさのフォントが使用される。  ベクトルを記述する際には、italic bold を用いる。そのフォントの指定は、 \mib を使用できる。具体的には、{\mib A} とか {\mib \pi} とすればよい。 添字に使用するときには、\mibs というフォント指定を用意してあるが、 LaTeX システムでエラーが出る場合には、\mib を用いておくこと。  式が終了したときに段落替えをしない場合は、\end{equation} の後に空行を 入れないようにしなければならない。見易くする必要があれば、% だけの行を 挿入するとよい。 5.図、表  図、表は、初めて登場する箇所に挿入する。LaTeX の処理系が適当な位置に 出力する。  図の説明は、 \begin{figure} \figureheight{...} \caption{...} \label{...} \end{figure} により表わす。また、両段を使う横幅の長い図については、 \begin{fullfigure} \figureheight{...} \caption{...} \label{...} \end{fullfigure} とすれば、横に長い caption ができる。ここで、\figureheight の中に、 図の高さ(必要があって縮小する場合には縮小した後の)を、例えば 7cm というように記入する。図の大きさ、位置に関する著者の指示は あくまで目安であって、印刷所で、最適なサイズ、印刷位置を選ぶ。  \figureheight コマンドにより図の挿入位置の箱が作られる。 postscript の図をそのまま利用する形式をサポートするように なる際には、このコマンドが \epsfile{file=...,height=...} のように置き替わることになる。なお、試験的に、フリーウェア epsf.sty を用いて、 \epsfigure{file=...,<図の大きさの指定>} により、適切な位置に図を挿入するコマンドを用意してある。  なお、preprint として使用する場合などで、枠なしの場所だけを確保する ように修正したい場合は、\documentstyle{jpsj} の後で、 \renewcommand\figureheight[1]{\vspace{24pt}\mbox{\rule{0cm}{#1}}} とすればよい。また、図挿入位置の空白を少なくしたければ、\vspace{-..pt} などのコマンドにより、著者の好みの preprint 体を作ることができる。  表は、 \begin{table} \caption{...} \label{...} \begin{tabular} ... \end{tabular} \end{table} の形式で作成する。表に関する注釈文を付けたいときは、\end{tabular} と \end{table} の間に入れればよい。横幅の長い表は、 \begin{fulltable} \caption{...} \label{...} \begin{fulltabular} ... \end{fulltabular} \end{fulltable} の形を用いることができるのは、図の場合と同じである。  なお、figure, table, tabular のかわりに、jjaptex.sty で 使用している halffigure, halftable, halftabular を用いてもよい。  \label により図、表の番号を指定し、\ref で参照することを薦める。  図自体は、原図を提出し、印刷所で縮小して写真製版するプロセスを標準と する。先にも述べた postscript ファイルの直接利用については検討中である。 6.謝辞  LaTeX 標準コマンドを用いて \section*{Acknowledgement}, \section*{Acknowledgements} とするか、jjaptex.sty (ver.2.1) のように \acknowledgement, \acknowledgements とする。 7.Appendix この書き方は、jjaptex.sty (ver.2.1) と異なる。LaTeX 標準コマンドを 用いて \appendix \section{First} ... \section{Second} ... のようにする。自動 HTML 化のためで、jjaptex.sty との互換性を犠牲 にしてある。なお、Appendix が1つのときは、Appendix: First と印刷され、 2つ以上のときは、Appendix A: First, Appendix B: Second となる。 式番号は、(A.1), (A.2), ... ,(B.1), ... となる。 8.脚注、文献  脚注 (\footnote) は、author に関する注釈だけに用いる。present address や e-mail address などである。脚注記号はすべて * を使用する。  本文中の注釈は、\cite を用いて文献と共に、論文の最後にまとめる。 \cite を使えば、上付きで右カッコ付きの数字で表されるが、通常文章の 中で注釈番号を使いたいときは、\citen を用いる。 \begin{thebibliography}{99} \bibitem{rf:1} Leslie Lamport: {\it LaTeX}, (Addison-Wesley, New York, 1986). \bibitem{rf:2} The members of ISY group are T. Inoue, S. Suzuki and Y. Yamamoto. \bibitem{rf:3} K. Hida: J. Phys. Soc. Jpn. {\bf 62} (1993) 439. \end{thebibliography}  \cite を用いる際に注意することがいくつかある。複数の文献を引用する 際には、\cite{rf:1,rf:4,rf:5,rf:6} のようにすべての文献を , で区切って 書く。すると、jpsj.sty では、自動的に上付きで、1,4-6) のように処理される。 ピリオド (.) やカンマ (,) のあとに \cite を書くことに注意されたい。また、 常に前の語につなげて、~\cite と ~ を付けるようにされたい。 9.マクロの使用など  著者が作成したマクロを用いることも可能であるが、HTML 化の妨げにも なるので、複雑なマクロの使用は避けること。  テキストのファイルは、\input, \include により複数のファイルを 読み込む形にせず、1つにまとめること。 10.2段組出力  fulltext, fullfigure, fulltable を用いない原稿については、 2段組出力を得ることができる。スタイルファイルオプションとして twocolumn を指定すればよい。すなわち、 \documentstyle[twocolumn]{jpsj} とする。  fullfigure, fulltable を用いた原稿についても twocolumn の指定が 可能であるが、この場合、長い図、表の挿入箇所の順番が正しくならない 場合がある。また、full 環境の場合も、twocolumn 指定ができるが (\fulltext コマンドは不可)、長い式などは適当な位置に移動して出力 される。従って、fulltext, fullfigure, fulltable を含んだ原稿に ついては、2段組出力はあくまで参考である。  なお、preprint 体のときは、twocolumn 指定は無視される。 11.原稿作成上のヒント \title, \inst の中で、改行位置を指定したいとき、例えば長いタイトルの 行区切りを指定したり、複数の研究機関を列記する場合などは、\\ を 用いればよい。 ピリオド (.) などの後にスペースを入れていない原稿が見受けられる。 例えば引用文献の記述で、 A.Author:J.Phys.Soc.Jpn.{\bf 63}(1994)2866. のように。このようにすると、TeX システムは全体として長い1単語とみなし、 しかもハイフネーションがなされないので、印字がコラムがはみ出るなどの 不都合が現れる。必ず、スペースを入れること。無用に長いスペースが挿入される ことを避け、まとまった部分として表すには、 A.~Author のように、~ を用いる。 複数にまたがる式の作成には、eqnarray を用いること。array 環境を使うと 改行幅などが正しくならない。 式の作成で、わずかに1行に収まりきらない場合がよく出てくる。空白を詰める ためには、\hspace{-..pt} など、負のスペースを入れて微調整するとよい。