自然保護委員会から
本学会では、次のように自然保護委員会を設立しています。
A.委員会の目的
(1)日本のレッドデータ甲虫の現状を把握するための調査を行い,その結果をまとめる.
(2)他の同目的の組織と協同するなどして,学会として種の多様性保全に取り組む際の窓口となる.
B.委員会の組織
委員長:高桑正敏[委員会の統括;委員会議長]
副委員長:荒谷邦雄[委員長補佐]
委員:藤田 宏,平野幸彦,今坂正一,苅部治紀,森田誠司,永幡嘉之,西原昇吾,北野忠,大林延夫,大木 裕,斉藤秀生,上野俊一
C.当面の活動
(1)レッドデータ甲虫調査
2001年度から5年間にわたって,会員の協力のもとに全国レベルの調査を行い,その結果を集約する。結果は公表するとともに、次のレッドリスト選定の基礎データとして提出する予定。
(2)多様性保全への取り組み
1) オオクチバス(ブラックバス)に対する水産庁の「すみわけ方針」に対して、2001年2月、日本魚類学会、日本蜻蛉学会と共同で、反対の立場から農林水産大臣、水産庁長官はじめ関係都府県に要望書を提出した。
滋賀県は、2002年6月19日から7月18日までの間、「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化
に関する条例要綱案に対する意見・情報の募集を行った。この要綱案の第20、
「外来魚の再放流の禁止」の項目で、「琵琶湖におけるレジャー活動として魚類を採
捕する者は、ブルーギル、オオクチバスその他規則で定める魚類を採捕したときに
は、これを琵琶湖に放流してはならない。」と提案されている。ただし、要綱案で
は再放流による罰則は規定されておらず、実効力に疑問が持たれる内容ではあったが、オオクチバスの釣りによって利益を享受しているバサー、釣り具業界、貸しボート店などからの強い反対が予想されたため、本学会でも別項に掲げた意見書を滋賀県知事宛、送付した。
「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例要綱案」に対する意見
2) 外国産昆虫類の輸入に関する要望書を、日本昆虫学会、日本甲虫学会、日本昆虫分類学会と共同で、環境大臣、農林水産大臣、経済産業大臣に要望書を提出した(2002年12月31日付)。内容は下リンク先に表示。
昆虫関連4学会による外国産昆虫の輸入に関する要望書
3) 千葉県内において、絶滅危惧種であるシャープゲンゴロウモドキの生息地が、圃場整備のため破壊される恐れが出てきたため、千葉県知事に対し、当該種生息地の保護に関する要望書を、緊急に会長、並びに自然保護委員会委員長名で提出した(2003年7月7日付)。内容は下リンク先に表示。
これに対し、8月27日付、千葉県知事より、地元関係者と協議の上、16年度以降に工事を延期し、調査および保全対策についても専門家の助言や意見を求めていきたい旨、回答があった。
千葉県知事へのシャープゲンゴロウモドキ保護の要望書
4) 本ホームページ内に「ペット甲虫と外来種の問題を考えよう」というコーナーを新設し、外来種問題に関する議論の喚起と情報の提供を行った。
「ペット甲虫と外来種の問題を考えよう」
5) 環境省は、2003年10月6日より11月5日まで、中央環境審議会野生生物部会移入種対策小委員会中間報告に係る意見の募集(パブリックコメント)を行った。これは、外来種対策の法制化に向けて、一般の意見を求めたものである。当委員会ではこのパブリックコメントに対して、メール上で合議した後、会長および自然保護委員長名で回答を行った。
環境省への外来種対策の策定に係るパブリックコメント回答
6) 環境省は、2005年2月3日より3月2日まで、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」の対象となる特定外来生物等に係る意見の募集(パブリックコメント)を行った。当委員会ではこれに対して合議の上、学会名で回答を行った。
「外来生物法」に係るパブリックコメント回答
7) 東京都は、2005年3月1日より3月10日まで、「「自然地の適正利用・管理へ向けて(中間のまとめ)」に関するパブリックコメント募集を行った。当委員会ではこれに対して合議の上、学会名で回答を行った。
「自然地の適正利用・管理へ向けて(中間のまとめ)」に関するパブリックコメント回答
8) 環境省は、2005年8月19日より9月9日まで、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」の対象となる特定外来生物の第2回選定リストに係る意見の募集(パブリックコメント)を行った。当委員会ではこれに対して合議の上、学会名で回答を行った。
「外来生物法」第2回選定に係るパブリックコメント回答
(3)甲虫採集のマナーと自然保護意識向上へ向けての取り組み
1) トラブル事例アンケートの実施と結果報告
当自然保護委員会では、甲虫採集のためのガイドライン作りの基礎資料とするために、会員を対象にアンケート調査を行った。2009年6月発行の「甲虫ニュース」第166号誌上で、「採集によって生じた社会的トラブルの事例収集についてのご協力のお願い」を呼びかけた。
採集によって生じた社会的トラブルの事例収集についてのご協力のお願い(アンケート設問)
7月20日までに集められた回答をもとに、アンケート結果を取りまとめ、下記のページに掲示している。
採集をめぐるトラブルに関するアンケート結果
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