海の中の微生物

微生物にはいろいろな種類がありますが、ここではバクテリア(細菌)の話をします。
バクテリアについては、このページの最後に説明があります。

海のバクテリアを見てみましょう

こんなきれいな海にも、たくさんのバクテリアが生きています。
海水を一滴、栄養の入った寒天の表面にぬってみましょう。すると・・・

2,3日おいておくと、寒天の表面でふえたバクテリア(細菌)がコロニー(バクテリアの集団)をつくります。1つでは見えないけれど、集団になると目で見えるようになります。色の付いたもの、大きいもの、小さいものなど、海に住んでいるいろいろなバクテリアがいろいろなコロニーを作ります。


バクテリアは顕微鏡で見ることができます。
海水を、特殊な液で染めて顕微鏡(蛍光顕微鏡)でみてみると・・・

海の中のバクテリアを光らせて、1つ1つを見ることができます。

バクテリアは海水1ml(1cm3)に100万個もいます

この写真のバクテリアは名前をビブリオ・アルギノリティカス (Vibrio alginolyticus) といいます。奇妙な名前ですが、意味があります。

Vibrio :ラテン語で素早く動くという意味です。
alginolyticus:海藻に含まれているアルギン酸を溶かすという意味です。

ビブリオ・アルギノリティカスは、動きまわることができるバクテリアで、ビブリオ属というグループに属していて、アルギン酸を栄養として利用できるということがわかるように名前が付けられています。

ビブリオ属は海に住んでいるバクテリアです。
・塩がないと生きていくことができません。
・しっぽのように見えるのはべん毛と言い、これを回転させて海の中を泳ぎます。
・海水や魚や動物プランクトンの体にいます。
・かにやエビのから(キチン質)をとかして栄養にすることができます。
などの特徴をもっています。
海に住んでいることと関係がありそうですね。

(説明してくれた人:塚本久美子、東京大学海洋研究所)