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水圏のフローラ 水圏:河川・湖沼・海洋に存在する微生物の数はおおよそ図に示したようになります。河川、湖沼の微生物は、プランクトンやミズカビと共に、藻類やグラム陰性桿菌類などが存在し、水1mlあたり10〜104程度存在在します。詳しく見ると、河川の上流部では水1mlあたり10〜102、中流では102、下流では103、河口では104〜105程度となり、ヒトや家畜の存在が大きな影響を及ぼしています。湖沼では水質によりますが、きれいな湖では101〜102程度となっています。グラム陰性菌の種類はシュードモナス属やフラボバクテリウム属、アエロモナス属、アクロモバクター属といった細菌や腸内細菌科の細菌で構成されています。その水深によっても微生物の“すみわけ”が成立しています。約3%の食塩を含んでいる海水にもフローラが形成され、海洋フローラは外洋に存在するフローラと沿岸海域に存在するフローラでは構成が少し異なります。好塩性のビブリオ菌が沿岸に見られます。 グラム陰性の細菌が主体ですが河川湖沼と同様シュードモナス属の他、アルテロモナス属やモラキセラ属、ビブリオ属などが多く見られます。しかし最近は、都市汚水などの流入により水質が富栄養化してフローラが変化し、藻類による赤潮が発生したり菌数が104〜106 mlにも達することもあります。 地下水は地層によって濾過され菌数は減少します。しかし、無菌になっているとは限らず、調理や飲用に使用する場合には注意が必要です。水道水は人工浄化後、塩素で殺菌され飲料水として用いられています。しかし、こちらも無菌ではありません。 |
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魚類の微生物叢 魚類の微生物叢の主体は細菌であり、細菌叢に関する研究が多く行われてきました。体表1cm2の細菌数は環境水1ml当たりの細菌数に近く、細菌叢も類似しています。また鰓1グラム当たりの細菌数は環境水1ml当たりの細菌数の10倍から100倍となっています。消化管を除く臓器や筋肉内は無菌です。消化管特に腸管には多数の細菌が存在します。ヒトの腸内細菌と同じように、胃酸と胆汁酸に耐え、かつ腸管内の酸素のない環境下でもよく増殖細菌が選択されて定着しています(図参照)。魚は変温動物ですので棲息域の温度も重要な選択要因です。サケマス類のように水温が低いところに住んでいる魚の腸内細菌は低温下でも良く増殖できるものが主体です。一般的には、海産魚類ではビブリオ属が多いのに対し、淡水魚類ではアエロモナス属や腸内細菌科の細菌が優勢です。腸管の長い魚では、ヒトと同じように嫌気性細菌が多くなっています。 |
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(説明してくれた人:吉水 守、北海道大学水産学部) |
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