以下のように計画中です。
A.有田モト子先生(困難な相談への対応)
相談者のイメージを明確にしながら、相談者が過度に防衛的にならずに応じてもらえるような聴き方を考えていきます。相談者への関わりの入り口を誤ると、相互のやりとりが難しくなります。相談者が「思考」「感情」「行動」のどこを入り口に心を開いているのかを事例を通して検討してみましょう。
B.日高正宏先生(活き活き応答・ネオロジャリアンの実際)
「共感的理解」を効果的、効率的に伝える応答を皆さんと一緒に練習したいと思います。同時に相談員自身が電話相談で疲れてしまわないよう、活き活き生きることも考えたいと思います。
C.宮崎美千代先生(対人援助と自己点検)
対人援助活動にかかわる人、その中でも特に電話相談にかかわる人は「ことば」のやりとりが主な仕事になる。日本人同士が日本語を使ってやりとりしていれば「コミュニケーション」が成立しているとは限らない。自分が日常使用する「ことば」は自分の「準拠枠」から出ていることを再認識し、今後の対人援助活動のヒントとなる「自己点検」を試みるワークショップにしたいと考えている。
D.澤宮容子先生(認知行動療法)
認知行動療法とは、伝統的な行動療法において軽視されがちであった認知の機能的側面に焦点を当て、行動の変容とともに認知の変容をターゲットとする心理療法です。本ワークショップでは、「認知行動療法」の理論的基礎や技法について初心者の方にもわかりやすく解説した上で、実習を通じさらに理解を深めていただきます。
E.伊藤三枝子先生(相互フェルトセンス描画法−「聴く力を育む」体験学習)
フォーカシングの技法を応用した「インタラクティブ・フォーカシング」と「相互フェルトセンス描画法」の実習を行います。二人でペアを作り、互いに話し手と聴き手になって傾聴の練習をします。「インタラクティブ・フォーカシング」では、決められた枠組みに添って、受容的共感的な聴き方を体験します。「相互フェルトセンス描画法」では、話したときの感じや聴いたときの感じを、イメージ画にして互いに見比べます。言葉のみでのやりとりに比べて、より直接的にそれぞれがどんな感じで語り、聴いたのかを伝え合うことができます。これらの実習では、話を聴いてもらうこと、話を聴くこと、そしてお互いの気持ちを共有することとはどういうことなのかを具体的に体験することができ、聴く力の向上に役立つことと思います。そして何よりも聴いてもらうことの心地よさをぜひ体験していただきたいと思います。
F.長岡利貞先生(公的機関における電話相談)
公的機関に「電話相談」が設置されて久しいが、その内実には検討すべきことがあまりに多い。担当者の資質・選抜・研修はじめ、匿名性・守秘・他機関の連携などがある。また相談員の「責任」など、公的機関ならではの課題を参加者と共同で話しあいたい。
G.長谷川浩一先生(電話相談学研究法)
電話相談、広くは電話コミュニケーション全般についての心理学的、社会学的、福祉学的な基礎研究、実践的な研究はこの領域の学術および実践に資するところが大である。したがってそれらの研究も実りある研究であることが期待される。研究のあり方、研究方法の精査について学び合いたい。