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第26回 シンポジウム


「お酒やパンだけではない酵母のチカラ!」

 2011年12月10日(土)北里大学白金キャンパスにて、第26回シンポジウム「お酒やパンだけではない酵母のチカラ!」を開催しました。北里大学で初の開催ということで、会場に到着するまで何回も道に迷った方も多かったようですが、無事に開催することができました。  
 発酵食品には欠かせない酵母は、いまやその重要さは食品にとどまらず、他の分野にも認識されています。また、酵母は基礎生物学的にも非常に興味深いグループであるにもかかわらず、菌類研究者にとっても酵母に触れる機会は少なく、謎の多い生物群でもあります。今回のシンポジウムはこのように、あまり知られていない酵母の分類・生態や新しい応用について、各演者に紹介していただきました。  
 高島昌子氏(理化学研究所)には「日本の酵母の種多様性について」という演題で、“The Yeasts”の最新版の内容を中心に、多様な酵母の分類・系統を紹介していただきました。  
 遠藤力也氏(森林総合研究所)は「ナガキクイムシ関連酵母とその伝搬機構」という演題で、ナガキクイムシと共生する多様な菌類の生態について報告されました。  
山崎敦史(製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター)は「脂質蓄積酵母Lipomycesの分類とその問題点」という演題で、タイプ株の重要性、維持管理の難しさについて講演されました。  
 花房泰子氏(農業・食品産業技術総合研究機構・動物衛生研究所)は「困った酵母 ~鳥類消化管真菌症原因酵母Macrorhabdus ornithogaster~」という演題で、動物に病気を引き起こす様々な菌類の正体とその病徴について講演されました。
 黒田浩一氏(京都大学大学院農学研究科)は「酵母の細胞表層デザインによる金属イオンの吸着・回収」という講演で、酵母を利用した汚染物質の除去や有用物質(レアメタルなど)の回収について講演されました。  
 シンポジウムでは各講演者に対して多くの質問が投げかけられ、活発な議論がおこなわれました。引き続き講師も交えて行われた懇親会でも、さまざまな質問が飛び交い、交流も深まりました。参加された全員にとって意義深いシンポジウムなったのではないかと思います。講師のみなさま、および参加者の皆様に感謝申し上げます。
シンポジウム担当幹事 保坂健太郎

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