日本菌学会会長挨拶

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更新日 2011-08-03 | 作成日 2007-09-15

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日本菌学会会長挨拶

日本菌学会会長(2011年度〜2012年度) 奥田 徹

DSC_0220a.jpg             ごあいさつ

 本年3月の東日本大震災とそれに続く未曾有の災害で、亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。

 私はこの度伝統ある日本菌学会の会長に選出されました。これまでの歴代会長のご功績と学会の名前を汚さぬように努力する所存です。会長就任にあたり、大変微力ではありますが以下のような方針で、理事・幹事ほか関係の皆様方と協力して学会のために尽くしたいと考えております。
これまでも今後も、菌類分類学は学会の根本をなす学問です。しかしこれを幅広くご理解戴くためには、学会の守備範囲を広げることが必須と考えます。菌類は利用の面でも制御すべき生物としても、われわれの日常生活において重要です。また近年ゲノム科学に代表される生命の根幹に関わる学問が盛んになってきました。そこで、日本菌学会では、これまでの基礎学問だけではなく、応用分野や産業上重要な分野、OMICSなどの新しい分野も学会で取り扱えるようにしていきたいと思います。

 また、1998年日本菌学会第42回大会でのRoy Watling博士の特別講演、「菌学におけるアマチュアの役割~彼らがいなくて我々に何ができるというのか」以来、わが国におけるアマチュアの活動と日本菌学会へのコミットメントは知らぬ人はありません。もはやアマチュアが日本菌学会のお客さまである時代ではなく、今や学会の中心的存在です。従ってそれにふさわしい運営体制を整えたいと思います。
産業構造の変化、少子化その他様々な理由で、菌学に携わる若い人が少なくなっていますが、今後の菌学ならびにその周辺の学問の興隆のためにも子供から20代の若い方々に興味を持って頂くような配慮をしていきたいと考えております。

 Mycoscienceは、これまでの関係者の努力により国際誌としての地位が築き上げられました。Web of Scienceに収録され、間もなくインパクトファクターが付与されることになりました。今後は、Mycoscienceの国際的レベル向上とより広い分野からの論文掲載を実現する体制を整え、魅力のある学会誌としたいと考えております。

 さて、最初の申し上げたとおり、東日本大震災は戦後最大の災害です。菌類に関わりある分野の被災者の方々を含めた、お見舞いと復興をめざして、日本菌学会としてあるいはその有志で何かできないか早急に考えたいと思います。

 以上、詳細につきましてはニュースレターに掲載予定ですが、今後の方針に皆様のご理解とご協力を賜りたいと思います。

日本菌学会会長 奥田徹

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