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| 大会長挨拶 |
平成23年(2011年)6月2日 (木)から4日(土)の3日間にわたり、北海道大学・学術交流会館において、「ナノ学会第9回大会」を開催する運びとなりました。本大会の実行委員会を代表して、委員長よりご挨拶申し上げます。
「ナノ学会」は平成14年に、日本のナノサイエンスおよびナノテクノロジーの総合学会を目指して、「超微粒子とクラスター懇談会」(平成9年設立)を改組・発展する形で発足致しました。
本学会の使命は、基礎から応用にわたるナノサイエンスおよびナノテクノロジーに関わる産学官の研究者が、従来の学会の枠を超えて分野横断的に情報・意見交換を行うことによって我が国におけるナノテクノロジー分野の学術基盤を確立し、新産業技術を創出することにあります。
平成20年には、茅幸二初代会長(理化学研究所)から川添良幸先生(東北大学)へと会長が引き継がれ、ナノ構造・物性部会、ナノ機能・応用部会、ナノバイオ・メディカル部会の3つの部会が設立され、活動を開始しました。1974年に谷口紀男教授によって提唱された「ナノテクノロジー」は、2000年のクリントン米国大統領の一般教書演説を契機として、未曾有のスピードで技術革新をもたらしました。一方で、我々人類が抱えているエネルギー・環境・資源・食料などに関する諸問題を克服し、永続的な発展を遂げるために、ナノサイエンス・ナノテクノロジーの果たすべき役割はますます重要になりつつあります。このような現状を踏まえ、本大会では「持続可能な社会を支える基盤としてのナノサイエンス」をテーマとして掲げ、ナノテクノロジーによる技術革新を見据えつつ、それを下支えするナノサイエンスに立脚した議論を進めたいと考えています。
基調講演としては、環境触媒分野の世界的権威である金田清臣先生(大阪大学)、生物分子モーターに関する研究で著名な石渡信一先生(早稲田大学)、光エネルギーの変換に関する研究の第一人者である橋本和仁先生(東京大学)にお願いしています。その他にも第一線でご活躍中の先生方に招待講演をお願いし、バイオマス変換、燃料電池、光触媒、電子機能性材料、ナノ光化学、バイオセンシング、先進ゲル、ナノ医学に関する研究の最先端のお話をお聞かせいただく予定です。また、次世代の人材育成の一環として、大会終了後に「ナノサイエンススクール」を企画しました。ナノサイエンス・ナノテクノロジーの最前線でご活躍中の講師をお招きし、最先端研究のための基礎を中心にご講義いただきます。若手研究者や学生の皆さんにとっては、視野と知見を広げるまたとない機会ですので、奮ってご参加下さい。
平成15年にナノ学会創立大会が神戸で開催されて以来、日本各地で開催されてきた「ナノ学会大会」では、毎回約400名程度の方々にご参加いただいております。札幌での第9回大会が、これまでと同様、参加者の皆様の今後の研究の発展や新しい共同研究の芽となりますよう、実行委員会一同鋭意準備を進めて参ります。爽やかな6月の札幌に是非ともお越し頂きいただきますよう、実行委員一同心より祈念しております。
ナノ学会第9回大会 実行委員長
佃 達哉(北海道大学触媒化学研究センター 教授)
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