〈報告〉「有機栽培野菜の栄養成分」の一部訂正 (『有機農業年報第3号』)
著者より標記の〈報告〉における記述に関して訂正の連絡がありました。
編集委員会といたしましては、学会刊行物に掲載した〈報告〉にこのような誤りがありましたことについて深くお詫びいたしますとともに、著者からの訂正をお伝えいたします。
標記の課題での報告について、硝酸態窒素の単位と、硝酸イオンの単位を混同しているとの指摘がありました。確かに分析結果は硝酸態窒素(ppm)で表示されており、参考として表示した五訂食品成分表の数値は硝酸イオン(g/100g 可食部)で表示されていて、その数値をそのままppmに換算したものを硝酸態窒素(ppm)として表2有機野菜の硝酸態窒素含量(p.178、p.179)に載せてしまいました。
しかし、硝酸態窒素(原子量14)と硝酸イオン(分子量62)では、1:4.4と大きい開きがありますので、硝酸イオンを硝酸態窒素に換算するか、あるいはその逆を行うかしなければ正しい比較はできません。
結論としては、成分表数値を硝酸態窒素に換算し、報告に表示されている数値に0.23を乗じたものを正しい比較対照の数値としたいと思います。
その結果、本文(p.175〜)については「44品目中97点の分析を行った。数値が食品成分表のそれを上回ったものは57点、上回ったもの2点、比較できなかったもの36点(中略)。品目別に見ると(中略)殆どの品目で顕著に数値が低いと言っていいであろう。」と記したところを下記のように訂正したいと考えています。
「44品目97点の数値が分析の結果として得られた。このうち食品成分表に数値のないもの19点を除いて評価を試みた。評価の方法としては、ごく近い種類と思われるものはその数値を借用した。また、食品分析表にTrとあるものは、食品成分表の最低値である0.1g/100gの半分の値を当てはめた。その上で食品成分表の数値の±10%の範囲に入るものは同程度として△で表中に表示し、それより数値が高いものは●、低いものは○で同様に表示した。その結果、同程度のものは8点、高いものは24点、低いものは46点という結果が得られた。全体とすれば、有機栽培野菜の方が硝酸態窒素の含有量は少ない傾向にあるが、一部には食品成分表の数値を上回るものも見られた。」
注)硝酸態窒素:N、 硝酸イオンNO3-
以下が修正版 表2(その1、その2)